「旧制甲南高等学校生銅像 除幕式・祝賀会」開かれる
「旧制甲南高等学校生銅像 除幕式・祝賀会」が2016年11月27日、雨の中、甲南高等学校・中学校(芦屋市)で関係者約70人が出席して開かれ、正門近くで学生像が除幕されました。
銅像は、旧制甲南高等学校(1923~1950年)の卒業生でつくる旧制甲南高等学校同窓会が、その歩みを次代につなぐ記念事業として寄贈。一点を指さして未来を見詰める2人の学生像のモデルは、3年生と1年生の現役生徒が務め、新旧生徒の素晴らしい交流になりました。
除幕式では、甲南学園の吉沢英成理事長が「銅像は、毎日見る生徒の心身の栄養血肉になり、甲南教育への大きな励ましになる」と挨拶。続いて、旧制高等学校同窓会の大島純義会長(学園同窓会会長)が「"世界に通用する紳士たれ"の言葉を胸に27年間、約1800名の優秀な人材を世に送り出した。銅像が旧制甲南高等学校の伝統を継承し、学園の発展に寄与することを祈念し、声高らかに"甲南健児の意気を見よ"と申し上げたい」と、除幕の辞を読み上げました。除幕で学生像が姿を現すと、大きな拍手と笑顔に包まれ、校歌「沈黙の鐘の鳴り響き」の斉唱で建立を祝いました。
祝賀会は本館の大会議室であり、立野純三・大学同窓会会長(学園同窓会副会長)が「これから生徒たちは(銅像を)見ることで甲南の歴史を学べる。現役と卒業生の絆のシンボルになる」と挨拶。道満善弘・銅像実行委員会委員長は「旧制の先輩方より申し出があり、実行委員会を作り準備して来た。平生先生の祥月命日にこの日を迎えられて嬉しい」と話しました。また、長坂悦敬・甲南大学学長は「旧制の学生が着ていたマントを着て、現役が(銅像の)モデルになった。まさに融合力。平生先生の教えの下、旧制の先輩方とともに学園100年の扉を開きたい」と祝辞を述べました。出席者は乾杯後、昼食をとりながら和やかに懇談。高校・中学生の「クラシック同好会」による記念演奏も祝賀ムードを盛り上げました。