設立２５周年記念総会＆記念講演の開催報告｜阪神甲南会

設立２５周年記念総会＆記念講演の開催報告

2014.02.27

阪神甲南会・事務局ＥＴ・ＮＢ・ＹＮ・ＨＴ

開催場所	甲南大学・西宮キャンパス
開催日時	平成２６年２月１５日（土）午後１時３０分〜午後５時１５分
出席者	全員：８７名　（会員６７名、スペシャルゲスト２名、ゲスト５名、同窓会３名・各地甲南会８名、学園関係者/講師９名、・演奏家甲南生２名）

スペシャルゲスト ... 河野西宮市長、田村西宮市産業文化局長
学園関係者 ... 吉沢理事長、片岡副理事長、杉原芳美学長、稲田経済学部教授（講師）、佐藤学部長、薬袋広報部長、田原西宮Ｃ課長、安井ﾌﾛﾝﾃｨｱ研究推進機構課長、小林ﾌﾛﾝﾃｨｱ研究推進機構ｺｰﾃﾞｨﾈｰﾀｰ
同窓会本部 ... 片山副会長、片桐高等学校同窓会長、香川副幹事長
各地甲南会 ... 大阪甲南会２名・北摂甲南会１名、宝塚甲南会３名・神戸甲南会２名

全体総評

今回、阪神甲南会は設立２５周年総会ということで力を入れた。記念講演会は、甲南大学経済学部・稲田教授にお願いして「関西経済の状況と今後の処方箋について」語って頂いた。その前段、吉沢理事長、杉村学長に「今後の甲南学園。甲南大学の道筋」を示して頂いた。それとスペシャルゲストとして"河野西宮市長"にも来て頂き、甲南・阪神甲南会にエールを頂いた。有意義な記念総会となった。懇親会では、柴田達司（Ｓ５５大経）トリオによるジャズ演奏をお願いし和気あいあいの会となった。設立記念のために最終８７名の方に参加を頂き感謝申し上げます。皆様有難う御座いました。

第一部　総会内容

２階レクチャーホール２０１号室　午後１時３０分〜午後３時２５分
司会 ...阪神甲南会・田邊事務幹事

開催挨拶 ...阪神甲南会・坂野会長
総会 ... 議長は、坂野会長が選出され、議事が進行される。
・（第１号議案〜第３号議案）は竹田副会長が説明、承認を得る。また、「運営協力金」寄贈報告と御礼が述べられる。※第３号議案承認により、本年度から竹田英一新会長体制による企画〜運営となる。
記念総会挨拶 ... 甲南学園・吉沢英成理事長による本年"甲南学園メッセージ"
１９７２年甲南に来て４２年、人生の半分を甲南で過ごした。１９８８〜８９バブル、生徒は１万を超えた。１９９５年阪神大震災の際、平生釟三郎像が根元から持ち上がりねじれ移動していたが、倒れずしっかと立っておられた。私としては、２０〜２１世紀にかけての"甲南の転機"と衝撃を受け、平生先生の「建学の精神」の再現が必要ではないかと受け止めた。平生先生の数々の活躍ぶりを見るに、何が甲南にとって何が大切で何が適切かを問われていると感じた。１．「大局打算を誤らざる。」大局とは、"国・甲南を想う気持ち"であり、政治・経済・文化・思想等　豊かで自由な感覚を持ってものを見据え対処すること。２．「教育の現状に満足せざる有志の者どもが集い、進歩向上していくこと。」現状の詰込み主義、画一主義、凡化主義に満足しない教育が必要である。教育の現状に満足せざる有志が１００周年＝甲南２世紀目へと飛び出していくこと。大局的観点に立って、我国＝甲南学園の教育を実行していく所存であると決意表明される。
記念総会挨拶 ... 甲南大学・杉村芳美学長による本年"甲南大学メッセージ"
- ２０１９年で甲南建学１００周年、次への１００周年の展望を開く時期である。平生先生が"東洋一"の学園を目指されたが、それは規模で一位・頭で一位ではなく、「人物教育が建学の精神」とする平生先生の思い＝東洋無二の人物教育・クオリティリーダーになることだと考える。個々人の天賦の才を活かす、社会をよくする人間作り、自ら学び・自ら考え・自ら活動し・自ら開拓する人間作り、そういう学生を育てたいと思っている。"甲南らしさとはどこにあるのか"皆様と一緒に考えたい。
- 学生と教師が一体となった教育を目指している。
- １００年に向け、甲南大学・中期計画を作ろうとしている。一端を披露する。
1. 甲南教育スタンダードを作る ... 甲南で勉強すればこういう力がつく
2. 学生支援の仕掛け ... 自ら学ぶ仕掛け
  EX.５階３階の改修→グループ学習→プレゼン学習→５階ゼミ室作り
3. キャンパスのグローバル化 ... 学生の心を刺激する。西宮キャンパスがその先導役、夏期入学
4. 地域貢献活動の積極化 ... ３月、西宮市と包括協定を結ぶ予定
スペシャルゲスト挨拶 ... 河野昌弘西宮市長による挨拶
- 西宮北口地区に芸術文化センター、アクタ、阪急ガーデンズ、阪急高架事業、甲南大学西宮キャンパスとビッグプロジェクトが完成。この地に西宮キャンパスを作って頂いたことに心から感謝している。
- 西宮市は住宅振興都市として、教育活動・地域振興を西宮の１０の大学・短期大学と手を携えやってきた。
- 市長は１８才で西宮市に入所され、Ｈ２２年５月市長に就任。本年４月再選挙。西宮市も本年「文教住宅都市宣言」して５０周年、７０〜８０年に向けどういう都市にするかの舵取りが必要である。　　
- お互いの発展のために、より一層の協力体制を整えていきたい。甲南大学のさらなる発展を願っている。
- 阪神Ｋ会会員：雑古西宮市議、北川県議、稲鍵西宮商工会議所元副会頭にもお世話になっております。
記念講演 ... 甲南大学経済学部・稲田義久教授による"講演"
関西経済を考える〜日本経済の元気をリードする戦略とは何か〜
主に大項目４つをパワーポイント５０画面と配布資料（３０画面、４頁）で分かり易く説明して頂く。

１．１６％経済関西

・かっては、関西のＧＤＰは全国構成かって２０％あったが、いまは１６％と低迷している。何故か。何とかしたい（大きな問題意識）。輸出２１．３％、うちアジア輸出は２６．４％と高い。

・関西のＧＤＰは８０兆円。大阪が約４０兆円。兵庫がその半分＝約２０兆円。京都その半分＝が１０兆円。残りは、３県であるが、２府４県の内容（産業別・業種別）を見てみるとそれぞれの特性がある。

２．成長ポテンシャルを活かしきれない関西経済

・関西経済はポテンシャルはあるが、バブル以後負け続けているのが現状である。客観データとして、全国に比べて低い"関西の成長率""関西賃金の伸び率""関西経済の寄与率"のデータも説明される。

・先生が関われた「関西メガリージョン活性化構想」で"関西の現状（関西の強み・弱み、取巻く環境変化""関西の魅力"を再分析→基本戦略→施策展開の基本的方向５項目→それぞれのアクションプランを策定。「関西広域産業ビジョン2011」で４つの具体的戦略を策定。「関西の魅力」も発信・提言しておられる。

３．人口減少下の成長戦略

・アベノミックス３つの矢の説明、アベノミックス以後の景気等各指標の上昇と問題点、ＩＣＴの深化による成長戦略イメージを説明される。

４．日本の元気をリードする戦略とは何か（先生の本論）

・再度、関西経済の低迷指標を数枚の画面で検証される。

・関西の「人口減少下の成長戦略の視点」「関西広域産業ビジョン２０１１」で関西が目指す３つの将来像、関西経済活性化戦略＝４つの具体的戦略で先生の"関西経済としての今後のあり方"を提言して頂く。

・関西の強みあるツーリズム戦略、関西イノベーション戦略総合特区の概要とあり方（関西の６つのターゲット分野）、カジノ構想、バッテリー・リチュームイオンの現状と今後なども説明される。

以上、まとめとして「関西経済の今取り組むべきこと」で講演を締め括って頂く。
稲田教授有難う御座いました。

３．第二部　懇親会内容

５階　カフェテラス　午後３時４５分〜午後５時１５分

司会 ... 阪神甲南会・田邊事務幹事
来賓挨拶と乾杯の音頭 ... 片岡睦夫甲南学園副理事長
懇親宴・各自交流
懇親宴演奏 ... 柴田達司トリオ→リーダー＆ボーカルギター・柴田達司氏（Ｓ５５大経卒）、ベース・田代泰之氏、ボーカル・山口恵美氏（Ｓ６２大法卒）によるモダンジャズ演奏
学園関係者・同窓会関係者・各地甲南会・初参加会員紹介とスピーチ
学園歌斉唱 ... 全員
閉会の辞 ... 上田副会長（西宮チームリーダー）
設立２５周年記念品を会員の皆様に配布（甲南大学＜Ｈ７法＞ＯＢの店・夙川「エルベラン」の菓子)